特色印刷、3つの良し ~特色のメリット~
特色印刷は指定色に合わせて調合したインキを使って印刷します。
インキを掛け合わせて表現するフルカラー(プロセスカラー)印刷では表現できない色域を、特色印刷は表現することが可能です。
印刷物、パソコン、モバイル、各種ディスプレイ…。
色の情報があふれる情報化社会において、特色印刷は目につきやすく、DICやPANTONE指定のあるコーポレートカラーの表現やブランディングにもおすすめいたします。
「コストは抑えたいが、目につく印刷物が欲しい」
特色印刷は、単色や2色など色数を抑えたローコストな印刷物の製作に適しています。
色の選び方や紙面のデザイン次第で効果的なプロモーションに繋がります。
特色印刷(スポットカラー)とは
特色印刷で個性的な表現を!
目を引く印刷物、コーポレートカラーの表現、コストを抑えたチラシなど…アイデア次第で特色印刷はフルカラー印刷とは違った可能性を秘めています。
インキの色と紙の組み合わせも特色を生かすポイントです。特色印刷ならではの表現をお楽しみください。
【ショッパー】特色2色印刷
銀色に紫色が映える個性的で他にはないショッパーです。表面はメタリック感が映えるグロスPP貼りで持ち手の色も紫色で合わせています。
【名刺・ショップカード】特色1色印刷
マットな赤い紙に、白色インキ印刷と赤色箔加工を施しています。色数を絞って、紙の特徴と光沢感の違いを強調した印刷物です。
【CDジャケット】特色2色印刷
包装用紙に黒+金・銀印刷です。コントラストを出すために、黒色も通常より濃いインキを使用しています。
【チラシ】特色3色印刷
鮮やかな蛍光色が特に目を引くチラシです。蛍光ピンクのインパクトはフルカラーにも勝ります。
【チラシ】特色2色印刷
黄色い紙に、目立つ赤と黒の2色印刷です。白い紙と比べると一層セール感を強調しています。フルカラー印刷とは一味違った仕上がりになっています。
【チラシ】特色1色印刷
コスト重視で上質紙に、赤色1色印刷です。余白やフォントの使い方でシンプルで見やすいデザインにしています。
【包装紙】濃い墨1色印刷
オーソドックスなクラフト紙の包装紙で乾きづらくインキが盛りにくいので濃度の濃い墨インキで印刷しています。。
【中綴じ冊子】特色1色+墨印刷
ザラザラした質感の用紙(ハイランドタフ)の中綴じ冊子です。特色1色+墨印刷で紙と色の組み合わせが特徴的です。
【フォーム伝票】特色2色印刷
官公庁等でよく使われているノーカーボン紙の連続伝票も特色印刷での対応が可能です。
特色印刷とフルカラー、モノクロの違い
※掲載の画像につきましては、モニタ環境により発色が異なります。
◆フルカラー印刷とは
シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)にブラック(K)のインキを加えた4色(プロセスカラー)でフルカラーを表現する手法です。一般的な印刷方法で、写真の表現などに向いていますがインクの掛け合わせとなるため、特色と比較すると、発色が濁りやすく表現できない色域があります。
◆モノクロ印刷とは
ブラック(K)のインキのみでの表現となります。1色印刷ですのでローコストでグラデーションや濃淡表現も可能です。“モノクロ写真”と言えばイメージしやすいかと思います。
◆特色印刷とは
特色1色印刷、特色2色印刷、フルカラー+特色印刷などがあり、CMYKカラーとの違いは、インキを練って色を作成するため、発色が優れています。指定色の表現に優れますが、写真の再現性はフルカラーより劣ります。金赤、青、蛍光ピンクや蛍光グリーン、金や銀色が人気色で、主に名刺のロゴや封筒、伝票にも向いています。
特色印刷のメリット
・練り合わせてインクを調合するので、発色が良い。
・フルカラーでは表現できない色域の表現が可能。
・色数など使い方によってはフルカラーよりコストを抑えることが出来る。
・ロゴやCIに色味を合わせやすいため、ブランディングに向いている。
・金、銀、蛍光色が使える。
特色印刷のデメリット
・フルカラーに比べて写真の表現が苦手。
・色と用紙との組み合わせにより、安っぽく見える事がある。
・デジタル環境(モニタなど)や簡易校正では仕上がりがイメージしづらい。
・データ作成~印刷まで、フルカラーよりもノウハウが必要。
・オンデマンド印刷は不可、オフセット印刷での対応となります。
特色印刷の価格例
名刺・ショップカード
・名刺サイズ(55×91mm)
・マットポスト180kg
・両面1色(表裏同色)
100枚=¥4,000-
1000枚=¥8,000-
※データ制作費・送料、消費税は含みません。
封 筒
・長3サイズ(A4サイズの3つ折が入る大きさ)
・白80g/㎡
・片面1色
100枚=¥4,000-
1000枚=¥9,000-
※データ制作費・送料、消費税は含みません。
A4リーフレット
・A4サイズ
・コート・マットコート紙70kg
・両面1色(表裏同色)
100枚=¥6,000-
1000枚=¥14,000-
※データ制作費・送料、消費税は含みません。
※金・銀・蛍光色は別料金となります。
サンプル・お試し印刷のご案内
無料の特色印刷のサンプルやお試し印刷をご用意しておりますので、ご希望の方は下記のバナーよりお申込みください。
特色お試し印刷事例
特色お試し印刷の事例紹介です。九州地方のお客様のご依頼で商品の包装紙を特色で印刷しました。墨とDIC619(赤金)の特色2色指定でしたが、濃度を出すために濃度の濃い墨インキを使用しています。11種の紙の内、実際に使用する可能性の高いユトリログロスマットでの発色を基準に印刷しています。
同じ色を同じ濃度で印刷しても、紙自体の色や色の沈み具合が異なるため発色もそれぞれ異なる事がお分かりいただけます。
◆上から順に…
・NPI上質 90kg
・オーロラコート 90kg
・ユトリログロスマット 90kg
※いずれも四六判
◆上から順に…
・アラベール
ウルトラホワイト 90kg
・ヴァンヌーボV
スノーホワイト 105kg
・タブロ 65.5kg
※いずれも四六判
◆上から順に…
・未晒クラフト 86.5kg
・片艶晒クラフト 103kg
・ペルーラ スノーホワイト 90kg
※未晒クラフトはハトロン判、ペルーラ他は四六判
◆上から順に…
・タントN-8 100kg
・ファーストヴィンテージ
イエローオーカー 86kg
※いずれも四六判
特色印刷の注意点・ポイント
特色印刷のデータ作成について
特色印刷用のデータ作成や写真の色分解につきましては、経験に基づいた印刷会社個別のルールやテクニックがあり、印刷機の濃度設定や出力時の網点など諸条件が異なりますので、お客様の作業前やご入稿前に都度ご相談されることをお勧めいたします。
【イラストレーター、フォトショップでの色分解方法はこちら】
印刷色の指定方法
特色印刷の仕上がり
特色印刷に限らず、印刷の仕上がりや発色は紙質により大きく異なります。
簡易校正では実際の発色の確認が難しいため、仕上がりにシビアな案件につきましては本機(本紙)校正で納品前に試し刷りされることをオススメしております。