トピックス

2024.06.29

特色印刷とは

特色印刷とは

特色印刷とは、特定の色を正確に再現するために特別に調合されたインキを使用する印刷方法です。
この方法は、フルカラー=CMYKカラー(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の組み合わせでは
表現しきれない鮮やかな色や蛍光色を再現でき、濃淡の表現も可能です。

この特色は、DICPANTONEのカラーガイドなどの色見本帳を参照して指定されます。

特色印刷

印刷のプロセスは以下のように進行します:

1.版の作成:特色印刷専用の版を作成します。
2.インキの準備:特色インキを使用するために、インキの量や粘度を調整します。
3.調整された特色インキを使用して、用紙に印刷します。

フルカラー印刷と特色印刷の違い

フルカラー印刷は、オフセット印刷では主流となっている印刷方式で、CMYKのプロセスカラー4色を
使って写真やデザインを再現しますが、CMYKの組み合わせでは再現できない色域があります。
これに対し特定の色の表現や発色の良さが特色印刷の強みです。例えば、企業のロゴカラーなど、
特定の色を正確に再現する必要がある場合に適しています。

色域について

特色印刷のメリット

1.色の再現性:標準のCMYKでは再現できない鮮やかな色やメタリックカラー、蛍光色などを表現できます。
2.ブランドの一貫性:特定の色を正確に再現できるため、企業のブランドイメージを表現できます。
3.デザインの幅:特殊なインキを使用することで、デザインの幅が広がり、特色の用紙との組み合わせで
よりクリエイティブな印刷物を作成できます。

4.フルカラー印刷に比べ、色数を抑えることで印刷物のコストを抑える事が可能です。

【コスト】フルカラー>特色印刷>モノクロ印刷

特色印刷に向いている印刷物

特色印刷は、色にこだわりたい商業印刷やコーポレートカラーやブランディングを重視する
名刺やショップカード、コストを重視する包装資材、シール、伝票や封筒の印刷に向いています。

特色印刷での注意点

印刷の際の発色は、用紙によって大きく左右されます。色見本帳での指定はもちろんですが、
本機校正を行うことで実際の仕上がりを確認することも重要となります。


もっと知る